2023/06/04 17:43

ブログ更新しました「6/4の暮らし(女子神職の回想1)」

「女子神職の回想1」

 

 

お祭りのご奉仕に

神主として呼んで頂く事がたまにあります

今日は特に印象に残っている話を書きます

 

知人の神社での話です

当時29歳

まだまだ初々しい雰囲気の私は

神主の装束を着用し気合いを入れて外に出ました

 

すると

強面のフンドシ男達が大勢集まっていました

仕事でなければ

間違いなく目を合わせない様に通り過ぎる人達が

そこに集まっていました

内心ビクビクしながら

でも舐められてはいけない!と

精一杯落ち着いた顔をして(いるつもりで)

遠回りして通り過ぎようとしました

 

すると一斉にこちらを見るフンドシ男達は

「おはようございます!宜しくお願いします!」

と頭を下げます

 

その直後

組長の様な代表者らしき方が

「おい!神主さんに道を開けろ!」と一喝

モーゼの十戒のように集団の間に道が現れました

 

赤くなりながら 出来る限り神主っぽく通る私に

深々とお辞儀をするフンドシ男達

私は見た目で怖がっていた事を反省しました

 

神輿巡行の間

私は神輿の前をお祓いしながら歩きました

出来る限り神主らしく見えるよう

背筋を伸ばし 動きは大きく

後ろに神輿の

荒ぶる気配と迫力を感じながら歩きました

 

•神輿を振ってガシャガシャ音をたてる

 

•京都の神輿は「ほいっと ほいっと」という掛け声

 

•神輿を担ぐ人は肩にタコがある

 

•今は女性も神輿を担げる(ギャル神輿)

 

•神輿を色んな所で担ぐ団体がある

 

•見た目は強面だけど実は礼儀正しいフンドシ男

 

この時の祭で初めて知った事が

たくさんありました

祭りの空気が好きな私は

歩くうちに楽しくなってきて

私も神輿担ぎたいな~!と思った記憶があります

 

「ギャル神輿もあるから担いだらいいねん!」

と終わってから知人に誘われましたが

猛者揃いでどう見ても場違いだったので

丁重にお断りしました(笑)

 

…フンドシ姿の方々を見る時

視線をどこにすれば良いかドキドキするのは

私だけでしょうか?

意識し過ぎ?(笑)

貴重な体験をした1日でした

 

昨日の御霊神社の木漏れ日を動画にしました

 

 

 

大雨の後の空気と太陽光線は

いつもにも増して美しく感じます

2023/06/03 19:59

ブログ更新しました「6/3の暮らし(女子神職/エネルギー補給所)」

「女子神職」

 

 

女性神主は神社本庁の規定では

「女子神職」といいます

何歳でも女子です

男性神主を男子神職とはいいません

神職という名称です

 

神主資格の講習会で最初に聞いた時 

男社会やな!と憤ったものです(笑)

 

今は 巫女(みこ)でも女子神職でも 

お好きにお呼び下さいと思っています

 

歴史的には

後継者不足解消の為 戦後認められそうです

(戦前は男性のみだった)

 

祭りの時正式には

女子神職は男性神主と違う装束を身に着けます

作法も少し違います

 

しかし

男性神主と同じものを着用する神社も多いです

実家神社では男性神主の装束で

頭には女子神職用の「額当(ぬかあて)」をつけ

作法は女子神職のものです

 

27年前 下鴨神社で実習させて頂いた時には

作法まで男性と同じ様にされていました

今は女子神職も増えたので

女性用にされているかもしれません

 

女子神職は

歴史的にはまだまだ新参者なのでした

 

「エネルギー補給所」

 

 

夕方

近所の神社へ

 

太陽光線が好き

 

 

夕日がきれい

 

 

稲荷神社の神様に

メッセージを頂きました

そのうち意味が分かるかな…

 

 

きれいに撮れました

 

 

今日も見つけた野イチゴ?

 

 

ついでに自撮りも(笑)

2023/06/01 20:13

ブログ更新しました「6/1の暮らし(おついたち/梅雨のにおい)」

「おついたち」

 

 

今日は6月1日

おついたちです

月の初めに神社にお参りすることを

朔日参り(ついたちまいり)といいます

 

実家神社は稲荷神社なので

昔から商売をされる方のお参りが多いです

いつもより特別にお供えをし

おついたちの祭 月次祭をします

 

おついたちのお参りのメリットは

⛩️清々しく新しい月を始められる

⛩️タイミングがよければ月次祭の祝詞奏上に遭遇

⛩️日常に増して神様のご利益がある

です

 

そしてここからは私の解釈です

🌈先月も無事に過ごせました 

ありがとうございますと

神様に日頃の感謝をする日

🌈日常にお参りするのがベストだけど

せめて1日15日は特別な日だから

月2日位はお参りしたいよね

🌈ご利益がほしくてお参りしがちやけどさ

ほんまは 神様に感謝が一番大事なんよね

…困った時の神頼み私もするけどね~

です

今日はおついたちについてでした

 

「梅雨のにおい」

 

 

今日の御霊神社は緑の匂いがより濃くなっていた

湿気に梅雨の訪れを

土からは生命力を感じる

紫陽花を見るとカタツムリを連想するのは私だけ?

 

 

山の上の木は緑の匂いが濃い

 

 

神社の前の道

紫陽花が咲いていた

 

 

初々しい薄紫

 

 

人懐っこい鳥

スマホを向けるとなぜか逃げる

 

神社でエネルギー満タンにしました

2023/05/31 18:41

ブログ更新しました「5/31の暮らし(神社の月末/幻想的)」

 「神社の月末」

 

 

今日は31日 

月末の実家神社は

おついたちの準備をします

普段はさーっと拭き掃除する程度ですが

月末は 神様に近い扉部分まで拭き掃除します

そして

毎月1日の月次祭のお供えがしやすいよう整えます

 

神様に近い扉は

本殿でも一番奥の階段を昇った所にあります

この場所は神聖な場所なので

バケツも別できれいな雑巾で拭きます

神主の資格を取るまでは

「女は階段から上は昇ったらあかん!」

と言われていました

弟達は子どもの頃から昇っていて

「姉ちゃんだけ掃除せんでいいのズルい!」

とよく口げんかになりました

 

神聖な場所にケガレを持ち込んではいけない

という意味なのですが

(女性は月経があるのでケガレがあるとされる)

私は理不尽だ!と思っていました

 

神社の仕事に興味があった私と

神社に興味がない弟

よく母から

「あんたが男やったら良かったなぁ」

と言われていました

昔はこれを言われる度に

「女に生まれてごめん」という

罪悪感を使っていました(笑)

 

今もたまに言われますが

「女やから神主に興味あったんかもやで」

と言っています

男尊女卑に見える思想にも

実は女性を守っていることもある

私はそう思っています

 

それに

女性神職しかできない役割もありますから

これで良かった

と思います

 

「幻想的」

 

昨日 雨上がりに

近所の神社へ行きました

私は神社で深呼吸し

草木や木漏れ日を写真に撮るのが好きです

心が躍る

そんな感覚なんです

画像に音楽を付けてみました

 

雨上がりは

草木の香りが漂い

匂いフェチの私には最高の時間です

 

 

もう紫陽花の季節ですね

 

 

そして今日

日暮れ前の月

 

2023/05/30 20:04

ブログ更新しました「5/30の暮らし(95年夏)」

 「95年夏」

 

 

スローロリス、テキストの画像のようです

 

私は1995年

21歳になって間もない真夏の1ヶ月少し

東京の國學院大學で神主の講習を受けました

合宿生活で神社人達と過ごす特殊な期間でした

 

当時まだ女性神主が少なく

100人超えの受講生の中

10数名程だった記憶です

20〜60歳の受講生が

全国各地から集まっていました

皆 跡継ぎばかりで

私の様に弟が跡継ぎだけど資格取りにきたよ

という方は見当たりませんでした

 

一日中 白衣袴で過ごしました

私は白衣袴のたたみ方すら知らない

全く0からのスタート

周囲は皆 大きな古い神社の息子と娘で

既に色んな経験をしてきていました

私はついていくのに必死でした

あまりに祭りの手順(実技)が覚えられず

トイレでこっそり泣いた日もあります(笑)

 

筆記試験と実技試験が期間中何度かあり

落ちるとその時点で終了

後の授業は受けられません

講習会にかかる費用を私は把握していたので

絶対落ちるわけにはいかない!

とかなり気を張っていました

(学生だったので授業中居眠りしてましたけどね)

 

正座が辛くて脱落するオジサマ

試験に落ち男泣きをするオジサマ

先生からこっぴどく叱られる60歳のオジサマ

終盤あたりは 

なかなか緊迫した空気が流れていました

 

最終試験は 難関の実技

くじ引きで

私は「宮司」の役が当たりました

あまり練習できていない役でした

自分は将来 宮司になることはないので

身が入らなかったのです

(思わず動揺して涙が出ました)

同じ班のオジサマに

お辞儀さえきれいにキマれば大丈夫だから!

と励まされ

自分の出来る全てを出し何とか乗り切りました

 

なかなかスリル満点の講習会でしたが

この時知り合った方は今も交流があります

とても貴重な時間を過ごした夏でした