2023/05/30 20:04

ブログ更新しました「5/30の暮らし(95年夏)」

 「95年夏」

 

 

スローロリス、テキストの画像のようです

 

私は1995年

21歳になって間もない真夏の1ヶ月少し

東京の國學院大學で神主の講習を受けました

合宿生活で神社人達と過ごす特殊な期間でした

 

当時まだ女性神主が少なく

100人超えの受講生の中

10数名程だった記憶です

20〜60歳の受講生が

全国各地から集まっていました

皆 跡継ぎばかりで

私の様に弟が跡継ぎだけど資格取りにきたよ

という方は見当たりませんでした

 

一日中 白衣袴で過ごしました

私は白衣袴のたたみ方すら知らない

全く0からのスタート

周囲は皆 大きな古い神社の息子と娘で

既に色んな経験をしてきていました

私はついていくのに必死でした

あまりに祭りの手順(実技)が覚えられず

トイレでこっそり泣いた日もあります(笑)

 

筆記試験と実技試験が期間中何度かあり

落ちるとその時点で終了

後の授業は受けられません

講習会にかかる費用を私は把握していたので

絶対落ちるわけにはいかない!

とかなり気を張っていました

(学生だったので授業中居眠りしてましたけどね)

 

正座が辛くて脱落するオジサマ

試験に落ち男泣きをするオジサマ

先生からこっぴどく叱られる60歳のオジサマ

終盤あたりは 

なかなか緊迫した空気が流れていました

 

最終試験は 難関の実技

くじ引きで

私は「宮司」の役が当たりました

あまり練習できていない役でした

自分は将来 宮司になることはないので

身が入らなかったのです

(思わず動揺して涙が出ました)

同じ班のオジサマに

お辞儀さえきれいにキマれば大丈夫だから!

と励まされ

自分の出来る全てを出し何とか乗り切りました

 

なかなかスリル満点の講習会でしたが

この時知り合った方は今も交流があります

とても貴重な時間を過ごした夏でした